口唇ヘルペスができたら家族間で注意すること

口唇ヘルペスは、ヘルペスの病気で最も起こりやすい症状の一つです。
ヘルペスウイルスに感染した後、口周りや唇に水ぶくれを発症します。
ひどくなると皮膚だけにとどまらず、口内炎ができたり、顎の下のリンパ節が腫れることもあります。
一度かかると再発しやすく、過度な疲労やストレスの他、紫外線による刺激によっても発症することがあります。

ヘルペスウイルスは、人から人へ感染します。
ですから、家族の中で口唇ヘルペスを発症した場合、家族間で感染しないように注意しなければなりません。
実は、口唇ヘルペスで最も多いのが、家族間での接触感染だといわれているのです。

親子や夫婦など、親密な間柄であるほどうつりやすいです。
それは、ヘルペスがウイルスの保持者と直接または間接的に接触することが感染の原因となるからです。
もともと感染力の強いウイルスなのですが、特に水ぶくれができているときは、ウイルス量が非常に多いです。

感染力も強くなります。
ウイルス量の多い、水ぶくれができている時期は特に、タオルやコップ、食器を家族間で共有しないようにしなければなりません。

また、性行為を含む接触感染や、くしゃみ、咳などの飛沫感染によってもうつるので注意が必要です。
オーラルセックスはもちろん、キスやスキンシップでもうつります。
直接的な接触だけでなく、間接的にもうつる恐れが高いことを知っておきましょう。

家族の人が口唇ヘルペスを発症した場合、早く病院での治療を始めることは当然ですが、発症した本人は患部を極力触れないように、そして水ぶくれを破らないようにすることが大切です。
患部に触らないようにマスクをしたり、手を清潔に保つことが大切です。
可能である限り、部屋を隔離するなど家族と接触しないようにすることが、一番の感染予防となります。
感染した人が使用したタオルなどは、良く洗ってしっかりと乾かすように、コップなどの食器は洗剤できれいに洗うようにしましょう。

赤ちゃんにもヘルペスが感染してしまうので注意

もちろん、赤ちゃんにも感染してしまうので注意が必要です。
ほとんどの場合は風邪をひいたときの症状でおさまるといわれているのですが、大人と違い、赤ちゃんや小さな子どもは免疫力が低いため、重症化しないように、より厳重な注意が必要となってきます。

特に、新生児の場合、口唇ヘルペスでも全身に症状が広がってしまい、短期間で重篤な症状に陥ってしまうこともあります。
例えば、重症化する症状としては、ヘルペス性歯肉口内炎があります。
高熱が出た後、水ぶくれができたり、口の中や歯茎が真っ赤に腫れ、痛みや出血が伴うことがあります。

ミルクを飲みたがらず、脱水症状を引き起こすこともあるので、病院での治療が必要になることもあります。
また、生後2~7日の新生児の場合、新生児ヘルペスを発症すると、ミルクを飲む力が弱くなったり、肝機能障害、黄疸、呼吸障害といった症状があらわれることがあります。
また、中枢神経にまでウイルスが侵入して炎症を起こしてしまうと、脳症を起こして後遺症が残ってしまうことがあります。

ですから、赤ちゃんへのキスや頬ずりはもちろん、スキンシップも避けましょう。
患部を触れた手で赤ちゃんに触っただけでも、感染する可能性はあります。
赤ちゃんのお世話をするときは、マスクをつけ、毎回手洗い、消毒をしっかりするようにしましょう。

また、大人と同様、タオルや食器の共有も避けましょう。
タオルはできるかぎり日光に当てて干して殺菌し、食器の保管場所も別々に分けると安心です。
シーツを共用したり、赤ちゃんに口移しで食べ物を与えたりすることも絶対にやめましょう。
そして、赤ちゃんに少しでも感染の疑いがある場合は、できるだけ早く病院に行くことが大切です。